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ゲーム感覚の世論調査でなければいいが・・・

12月8日(月)

 総選挙も中盤戦に入った。だが、何だか不思議な気がしてならない。

 自民の序盤の優勢が、さらに勢いを増し、単独で3分の2の議席を占めそうだと毎日新聞と産経新聞、時事通信の世論調査が伝えている。

 野党の態勢づくりが間に合わず、自民、公明の政権与党の独壇場の様相を呈していると各世論調査は言っている。

 くどいようだが、今度の選挙は2年の安倍政治を問うものだ。アベノミクスの「花咲爺さん」への人気投票ではないのだが、首相がまき散らす成長戦略が有権者の心をつかんでいると、調査は分析している。

 夢はバラ色がいいのは当たり前だ。

 だが、ちょっと待ってほしい。

 政治家が選挙の時にまき散らす〝きれいごと〟が、選挙後どうなったか思い出してほしい。

 しょせん、選挙は政治のお祭りだから派手に大騒ぎするに越したことないとは言うものの、今度の選挙はそんなお祭り選挙ではないはずだ。

 私は率直に言って、今度の選挙の世論調査は、「ゲーム感覚」のような気がする。

 なぜ解散なのか国民が分からない今度の選挙だから、有権者の関心が低いのは当然だ。

 そんな中での世論調査で、自民が単独で衆院の議席の3分の2を占める勢いだという。

 もっともらしい理由を世論調査担当者は言っているが、国民の「白けた」投票行動までは読み解いていない。

 政権与党には笑いが止まらない世論調査のようだが、投開票日当日はどうなるか大いに関心がある。

 ゲーム感覚の世論調査が現実となった場合、それも「民意」であることに違いはない。

 だが、その民意が私たち国民を幸せにするのかどうかを、よーく考えて投開票の当日を迎えたいと思う。











いい気になっていると痛い目に遭う

5月9日(金)

 景気が良くなるに越したことはない。

 そんなことは誰でも分かる。デパートや有名ブランド店での売り上げが伸び、新聞やテレビはデフレから脱却したかのようにアベノミクス効果を盛んに取り上げ、持ち上げる。

 そんなニュースを連日見せられると、本当にデフレからの脱却、景気は上昇気流に乗ったかのような錯覚に陥る。

 だが、そんな昨今の「景況感」は、よく見ると、それは大都会だけの話のようだ。地方はまだまだ落ち込んだままだ。

 黒田・日銀の異次元の金融緩和で急上昇した株価はこのところ一進一退。

 そろそろファージ―な好況も化けの皮がはがれたのかな、と不安がる声もあちこちから聞こえる。


 ところで、景気に水を差すわけではないが、日本のような成熟社会をさらに成長させようとすると、

必ずどこかにほころびが表れる。

 景気刺激策が度を越すと(既に公共事業が大がかりに動き出しているが)、かつて日本全体が躍り狂い、そして奈落の底に落とされたバブルの悪夢がいやでも思い出してしまう。経済が暗転しにっちもさっちもいかなくなった、あの1990年代の前半だ。

 大手中央紙もテレビ各局も報じないが、経済評論家の水野和夫氏は著書「資本主義の終焉と歴史の危機」で、リーマン・ショックを例に挙げ、成熟社会の景気刺激策の怖さに警鐘を鳴らしている。

 「アベノミクスで成長を求めれば、だれかを踏み台にするしかありません。勝ち組となるには負け組が必要です。多くの人は、「自分は勝ち組になれる」と思っているのかも知れません。でも、それは、知らず知らずのうちに近くの誰かを突き落とす行為。いずれはみんな1%の人たちに踏みつけられるのです」


 ところで「官製春闘」で安倍人気は高まっているようだが、

注意しなければならないのは、当の本人の頭は「集団自衛権行使」の憲法解釈をいつ閣議決定できるかに移ったことだ。

 4月に消費税は8%に上げられたが、次は来年秋の10%への引き上げの環境づくり。

 そのために政権はこの夏までに景気が失速しないように手を打つだろう。

 日銀総裁も必要があれば、更なる金融緩和も躊躇しないと言っている。
 
 問題は、それがいいかどうかだ。伸び盛りを終えた体(日本経済)に、過度な栄養剤を投与したり、無理なトレーニングを強いるようだと、体そのものが参ってしまう。


マーケットは乱気流

残念ながら、懸念が現実となってきたようだ。


今日の東証株価は前週末比で512円も下げ、今年3番目の下落だった。

http://www.nikkei.com/markets/kabu/summary.aspx?g=DGXNASS0ISS16_03062013000000

急落というより、「暴落」に近い。

株価を押し上げてきた外為市場の円相場も落ち着かない動きを始めた。

対ドルで円安、円高が日替わりのように表れた。


今日の東京外為も円高に振れた。


http://www.47news.jp/CN/201306/CN2013060301001895.html


なぜこうなってしまったのか。

誰もが何となくそう思いながら、心の内では「いずれ…」の不安はあった。

少しばかり思い出してほしい。


政権奪取に成功して誕生した安倍政権が掲げたのは、

デフレ脱却のための「3本の矢」、いわゆる「アベノミクス」である。

大胆な金融政策、機動的な財政運営、そしてそれに基づく成長戦略だ。

金融政策に慎重な日銀の白川総裁に代えて登用したのが、

積極的金融政策が身上の黒田氏だった。


黒田総裁の政策運営は積極論者の安倍首相と連携、

いわゆる「アベクロニクス」と呼ばれてわが道を突っ走った。


「異次元の緩和」を堂々と主張してマーケットの喝采を浴び存在感を示したのだが、


狙った金利低下とは裏腹な長期金利の上昇を招いてしまった。


長期金利が上がれば企業の設備投資に水をかけるし、住宅投資などにも響く。


ただでさえ、円安で輸入物価は上がり日常生活を圧迫し始めている。


アベクロの誤算である。

5月中旬ごろからマーケットの動きがおかしくなった。

株価は乱高下を繰り返すし、一時の円安基調も振れが表れた。


前にも指摘したが、この春のマーケットの活況は、

デフレ脱却のアベノミクスの3本の矢を過大に評価したからだ。

いわゆる「理想の追求」がマーケットを支配したのである。


ところが、理想はいつまでも説得力を持たないのは当然だ。

マーケットが徐々に現実的になり、「現実追求型」に変わった。


マーケットの乱調はその表れと言っていい。

さて、問題は今後どうなるだ。

残念ながら明確な回答はない。


「市場のことは市場に聞け」が、この世界の常識だからだ。


ただ言えることは、「実体なき経済」は底が割れるということだ。


7月の参院選に向けてひた走るアベノミクスに大きな試練が立ちはだかっている。





アベノミクスの危うさ露呈

5月24日(金)

「マーケットの動きにはコメントしない」

「株価は上がったり、下がったりするもの」

「調整局面だ」

 昨日の東京市場の株価暴落と急激な円高に対する安倍政権首脳らの反応はこうだった。

 マーケットに想定外の事態が起きると、政治、政策担当責任者のコメントは、判で押したように同じだ。

 マーケットの動きに「一喜一憂することはない」のはそのとおりだが、そういう彼らだって心配していないわけではない。

 特に安倍政権にとっては、「冷や水」のような昨日のマーケットの動きは今後の政局に響くからだ。

 アベノミクスでロケットスタートを切った政権は、そのしわ寄せを懸念する声に、

「マーケットの動きを見てください。心配はありません」

と自信満々に応えてきたものだ。

 アベノミクスは、ある意味では「催眠術」だ。

 10数年もデフレに泣いてきた日本経済を活性化するには、「デフレからの脱却」しかない。

 安倍首相は昨年暮れの首相就任以来、こう言ってきた。

 「機動的な金融政策」

 「大胆な財政運営」

 そして
 「経済経済再生」につなげる、いわゆる「3本の矢」である。

 首相が思い描くような機動的な金融政策に慎重な日銀総裁を辞めさせて、積極的な政策運営に自信を持つ黒田氏を後任総裁に就け、

 いわゆる「アベクロニクス」を作り上げた。

 黒田総裁は首相の期待に応えるように、4月に「異次元の金融緩和」を打ち出した。

 先進主要各国、発展途上国を含めた国々も、おおむね日本の「デフレ脱却策」を容認した。

 アベノミクスが世界経済を牽引しているかのような印象さえあった。

 だから安倍政権は、「向かうところ敵なし」だったのである。

 それが昨日、暗転した。

 日経平均株価の下げは、リーマンショック後の2008年秋の暴落を超え、

 ITバブル崩壊の2000年春以来の水準となってしまった。

 「急激すぎる」と懸念されながら急上昇を続けたマーケットが、「本性」を表したのだろう。

 「円安」「株価上昇」を景気好転と勘違いしたところに落とし穴があった。

 「異次元の金融緩和」は大量の資金をマーケットに流し、金利低下を促すはずだったが、そういった黒田総裁の思惑が外れた。
 
 長期金利が逆に急上昇したのである。

 長期金利が上がれば住宅ローンや企業の社債発行にしわ寄せがくる。景気回復とは裏腹な状況が現れてしまう。

 金利上昇に、当の黒田総裁は会見で妙案がないと歯切れの悪い言い方をした。

 これにマーケットが反応したのは当然だ。

 これに追い打ちを掛けるように、米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が「金融緩和の縮小」を言い、さらに懸念されていた中国経済の指標の悪化が飛び込んできた。

 金融・株式市場は関係者が、

 「一体何が起きているんだ?」

 と思うような動きとなってしまった。

 マーケットの動きは国民の日常生活にも直結する。

 目が離せない状況になってきた。

http://mainichi.jp/select/news/20130524k0000m010105000c.html

あまり調子に乗るな 東京市場が〝熱い〟

3月20日(水)

 東京市場が熱い。

 20日の株式市場は12,468.23で、前日終値比でプラス247円60銭だった。

 外為市場も95円12~13銭で、同36銭の円安である。

 株高は昨日、突然のキプロスショックで下落したが、今日は反転して大幅高となった。

 すべてがアベノミクスとは言わないが、日米両国のマーケットが呼応するような〝上げ潮〟である。
 
 そんなわけで金融市場は沸きに沸いている。

 そして輸出業界もウハウハである。

 ただし、半面で輸入関連業界は円安が直撃している現実も忘れてはならない。

 生活物質の値上げが目白押しだし、ガソリンスタンドの値段は高止まりで関係者は困惑している。

 さらに目立たないようだが、マーケットの活況に興奮している業界がFX業である。

 ネットビジネスが広まっているが、ネットを通じてFXの勧誘が激しい。

 素人にはリスクが大きいFXも、当事者たちにとってはまたとない稼ぎ時なのだ。

 勧誘の手も込んでいる。

 素人でも大丈夫・・・とばかり稼ぎのノウハウを教えてくれる。

 ゼロ金利時代だから、銀行への預貯金はウマミがない。

 FXや株取引の勧誘は、あまりマーケットとはかかわりのない人たちを巻き込んでくる。

 「いま、最も熱いFXでの稼ぎ方をトップトレーダーが無料で伝授!」

 とくるから、素人は落ち着きを失う。

 とんだ、アベノミクス現象である。
 
 十数年前のバブル経済とバブルの崩壊が忘れられない。

 あんな狂想曲は、もうごめんだ。
プロフィール

gatayann

Author:gatayann
尾形宣夫。
ジャーナリスト。世の中の様々な出来事を簡潔な言葉でまとめた日記です。タイトルは肩ひじ張らずに「ありのまま記」としました。

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本Webは私の2本のブログに続くものです。HPはhttp://bit.ly/hxZoUw、オフィシャルサイトはhttp://futenma.dtiblog.comです。あわせてお目通しをお願いします。

☆「運命の島 オキナワ」=副題「幸せは珊瑚礁の彼方に」(文芸社)
http://www.amazon.co.jp/%E5%B0%BE%E5%BD%A2-%E5%AE%A3%E5%A4%AB/e/B009PAT28C

1942年宮城県生まれ。
1967年中央大学法学部卒業。
共同通信編集委員室編集長・論説委員、編集委員室次長・論説委員を経て2002年11月定年退社。元共同通信社客員論説委員。
日本自治学会理事。政策情報誌元編集長。分権型政策制度研究センター(RCD)委員。
分権ジャーナリスト会(東京)。神奈川県鎌倉市在住。





(2011年8月10日~)


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