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沖縄を追い込んだのは政権だ

 沖縄県の翁長雄志知事が、国が進める辺野古海域での海底ボーリング調査を停止するよう沖縄防衛局に指示した。


 そして知事は、国が停止に応じなかった場合、ボーリング調査の岩礁破砕の許可を取り消すこともある言っている。我慢できずに知事はとうとう「調査停止」の指示に踏み切ったわけだ。


 翁長知事が就任して以来の安倍政権の沖縄対応は、見事なくらい「聞く耳を持たない」だった。「強気で押し通せば、いずれ弱みを見せてくる」と読んだのだろうが、若い安倍政権は沖縄の民意の変化を軽く見過ぎたようだ。


 今後の展開次第では、作業が滞り辺野古移設は重大な局面に至るかもしれない。


 菅義偉官房長官が「この期に及んで何を・・・」と言うのも、政権の怒りを表したものである。国と沖縄県が真っ向からぶつかる可能性も否定できない段階に至ってしまった、と言っていい。


 翁長知事がここまで言い切ったのは、国が移設に反対する沖縄の話を聞こうという姿勢が全く見られないからだ。
 翁長氏は昨年11月の知事選で「辺野古移設反対」で、移設容認の現職に圧勝した。就任後も「移設反対を県政の柱」と明言、再三、首相官邸に民意を伝えようと会談を申し入れてきたが、なしのつぶて。この半年間で会った閣僚は、基地問題とは無縁の山口俊一沖縄相だけだ。


 第3次安倍内閣は沖縄米軍基地負担軽減担当を新設した。
 そのポストに就いた菅官房長官だが、菅氏は「沖縄との窓口は山口氏だ」と知事に会おうともしなかった。基地問題が重要だから「県民に親切に説明協力を求める」という政権の言い分とは裏腹な対応は、問題の深刻さを認識していないからと言わざるをえない。


 率直に言って、安倍政権の本音は「今さら引けるか」の気持ちだろう。深読みすれば「これまで俺たちはどれだけ苦労してきたか分かるのか」といったところだと思う。


 来月(4月)下旬、安倍首相が訪米、日米同盟の強化を再確認する日程が決まった。日米間には防衛協力の新ガイドライン、集団的自衛権問題、イスラム過激派のテロ対策など大きな課題が用意されている。


 当然、在日米軍再編に欠かせない普天間飛行場の辺野古移設も間違いなく俎上に載る。その時に辺野古移設作業の混乱が出るようでは、安倍首相の面子は丸つぶれでだろう。最低限でも「順調に(移設作業は)進んでいる」と言わなければならない。
 移設作業の強行は、そのためのアリバイとなる。 翁長知事の作業停止指示に続いて、破砕許可取り消しが万が一出されるようなことがあっても、作業を続けていかざるをえない、のが現実である。

 とにかく作業を進めて既成事実を積み重ねていく―-安倍政権には目下、それしか道はない。


 官房長官や防衛相の強気な発言は、そういった政権の弱みを覆い隠すための〝脅し〟と言って間違いない。





緊迫化する辺野古移設

1月30日(金)

  「イスラム国」の邦人身代金要求、殺害事件で注目されなくなったが、沖縄・辺野古で国が強行する普天間飛行場移設作業が県民の激しい抵抗に遭っている。

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-238102-storytopic-271.html

 辺野古岬の水域はブイ(浮標灯)とフロート(浮き具)が縦横に張り巡らされ、大型資材、機材も持ち込まれ、埋め立ての準備作業が本格化している。水域の周囲は海上保安庁の巡視船艇、海上保安官が乗った多数の黒いゴムボートが移設反対の抗議船が近づけないよう厳重な警備態勢を敷いている。
 今さらながら、安倍政権の辺野古移設完遂の意思がただごとでないことを表している。
 抗議のカヌーや小船が近づこうものなら、あっという間に屈強な保安官に排除される。もちろん反対派も精一杯抵抗するが、なにせ相手は海の猛者たちだ。たちどころに組み伏せられるか、身柄拘束となる。
 こんな現地の状況なのだが、首相はほとんど関心がなさそうだ。「イスラム国」人質事件がそうさせるのか分からないが、「これ以上難問を持ち込むな」と言いたげな感じさえしてくる。
 今日の衆院予算委員会で、沖縄選出の議員(共産)が国の辺野古移設強行を批判、作業を中止するよう質問したのだが、首相の答弁はこんな調子だった。
 ↓

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015013000680


 首相が言わんとするのは「どうも辺野古移設に理解が得られていないから、もっと誠実に理解できるよう努力する」といったところだが、現地の状況が分かった上で、あえて公式論を語ったようだ。
 辺野古移設を検証する翁長雄志知事は、一昨年暮れに当時の仲井真弘多知事が認めた辺野古埋め立ての法的手続きに瑕疵がなかったかを調べる第3者委員会を発足させ、検証に着手した。検証結果は4月にもまとまる見通しだが、知事はそれまで埋め立て作業を中止するよう、沖縄防衛局に要請した。
 しかし、国に作業中止の意思は全くない。逆に、「普天間飛行場の危険さ」を盾に、辺野古移設が唯一の解決策との考えをさらに強めている。

 安倍首相にとって新年は、得意の「積極的平和主義」に冷や水を浴びせるように「イスラム国」の事件が起きた。皮肉な新年のスタートとなったが、辺野古問題は今国会でも激しい議論が予想される集団的自衛権行使問題や新たな日米防衛のガイドラインとも密接に絡む。
 アベノミクスの先行きが不透明となっている現在、安倍政治のもう1つの柱となる外交に齟齬が表れることは、何としても避けなければならない。3本目の矢の成長戦略も佐賀知事選で農協の底力を見せつけられたように、首相が率先した農協改革が思うように進みそうもない。
 「イスラム国」人質事件の成り行きは予断を許さない段階だけに、内政、外交に向けた首相の「全方位戦略」に狂いが生ずる可能性は否定できない。


沖縄・普天間飛行場の辺野古移設問題が本番を迎えています

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(2012/11/01)
尾形 宣夫

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「アベノミクス解散」で国民の審判はどう出るのでしょうか。大変関心がありますが、序盤戦は自民党の大勝しそうな世論調査が出ています。今度の総選挙は「安倍政治」の2年を総括するものですが、アベノミクスが争点のような雰囲気になっています。だが、有権者の胸の内はそうだとも思えません。安倍外交・安保問題の中心となる沖縄・普天間飛行場の辺野古移設も隠れた大きな問題なのです。
移設予定地の地元の名護市長選、同市議選に加えて、知事選でも「辺野古移設反対」の翁長氏が圧勝しました。ところが安倍政権は辺野古移設を強引に進めようとしています。著書「運命の島 オキナワ」は辺野古問題の原点を検証したセミドキュメンタリーです。書店、ネットでご購購入できない場合は、以下のアドレス宛にご連絡くだされば対応させていただきます。

 アドレスは mkamakuraload_0418@yahoo.co.jp です。











20日に辺野古の浜で1万人集会

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尾形 宣夫

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普天間飛行場の辺野古移設に反対する沖縄県選出の国会議員や県議会野党4会派が主宰する、1万人規模の県民集会が20日、辺野古の浜で開かれます。8月23日にキャンプ・シュワブのゲート前国道で開催された集会に続くものです。

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-230956-storytopic-271.html

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尾形 宣夫

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普天間飛行場の辺野古移設を巡る地元の抗議が広がってきました。先日はキャンプ・シュワブ前の国道両側に3000人を超す反対派の住民が集まりました。イデオロギーを超えた、これまでにない抗議集会でした。
地元紙が伝える、緊張する辺野古の海をご覧ください。
http://www.okinawatimes.co.jp/feature/02/
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gatayann

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尾形宣夫。
ジャーナリスト。世の中の様々な出来事を簡潔な言葉でまとめた日記です。タイトルは肩ひじ張らずに「ありのまま記」としました。

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☆「運命の島 オキナワ」=副題「幸せは珊瑚礁の彼方に」(文芸社)
http://www.amazon.co.jp/%E5%B0%BE%E5%BD%A2-%E5%AE%A3%E5%A4%AB/e/B009PAT28C

1942年宮城県生まれ。
1967年中央大学法学部卒業。
共同通信編集委員室編集長・論説委員、編集委員室次長・論説委員を経て2002年11月定年退社。元共同通信社客員論説委員。
日本自治学会理事。政策情報誌元編集長。分権型政策制度研究センター(RCD)委員。
分権ジャーナリスト会(東京)。神奈川県鎌倉市在住。





(2011年8月10日~)


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