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政治家の言葉

12月14日(土)

 政治家にとって「言葉」は「命」である。

 
 政治や行政に直接携われない国民は、選挙で選ばれた議会を通して国や地方政治の施策の決定や執行に自分たちの考えを反映させるしかない。

 これが代議制、つまり間接民主制という政治形態である。

 選挙のたびに私たちは「耳当たりのいい約束」、つまり公約を聞かされた。

 「当選したら、皆さまの期待に沿えるよう必ず〇〇を実現します」などである。

 ところが、当選してしまうと不思議なもので政治家の頭の中から有権者との約束は消えてしまうことが多い。

 公約なるものはいつのまにか忘れられ、約束したではないかと追及されると

 「難しい問題が他にあって・・・」などと言い訳されておしまいといったケースが多々ある。

 公約とはいったい何なのか、選挙の時、あんなに約束したはずではないか……

 有権者はこう怒った。

 「公約は破るためにあるものなの?」

 そういった有権者の不満が高じて、政治家がやむなく言い出したのが「マニフェスト」なる約束だ。

 マニフェストは民主主義の先進国の英国で始まり定着したのだが、

 万事、新しい物好きのわが日本の政治家たちも、国、地方を問わず上から下まで口にし始めた。

 本家・英国の議会制度の長い歴史などお構いなしに「流行語」的に使ったのだから、底が知れている。

 マニフェストを翻訳すると「政権公約」である。

 国家・地方の目標について具体的な数値目標を示し政党が熾烈な競争をするための武器なのだが、

 どうも日本のマニフェストはそんな大そうなものではない。

 一時はブームを呼んだマニフェスト熱もすっかり色あせてしまった。

 マニフェスト選挙などとはしゃいだのはマスコミだけで、候補者はそのムードに乗っただけというのが真実だ。

 きれいな冊子にまとめられたマニフェストは国民に配られたが、

 選挙が終われば棚の隅っこで埃を被ったままだ。

 政治が混迷の度を深くすればするほど、政治家たちの言葉が虚しいほどに飛び交う。

 マニフェストはもとより、トップリーダーの所信表明にもそのかけらもなかった重要な問題が、

多数を力にいとも簡単に法律となってしまう。

 法律ができてしまえば、国民がどんなに騒ごうが知ったことではない。

 「説明が足りなかった。これからもしっかりと説明する」

 などと、いかにも反省の弁を口にしたところで、「嵐は通り過ぎた」と涼しい顔である。

 ブログで言いたいことを書き、会見で凄みを利かせた大政党のNo2などは、世論の強い反発に遭うと撤回、訂正して何食わぬ顔だ。

 何とも嫌な世の中になったものだと言う声が聞こえてくる。

 政治不信の高まりは、バーチャルな景気上昇でごまかされるものではない。

 年の瀬を控えて気忙しさが増している。

 意気揚々と突っ走る政治が、国民を安心させてくれる社会を作ってくれるとは信じ難い。

 もっと言葉を大切にした政治、国民に優しい政治を期待したいのだが……

泥鰌政権、早くも危機的状況

12月9日(金) 
 一川防衛省と山岡国家公安委員長の問責決議案が参院本会議で可決される。国会は今日で閉幕、郵政改革法案や国家公務員給与削減法案など野田首相肝入りの重要法案が先送りされる。一方で「社会保障と税の一体改革」が先行、増税路線だけが突っ走ることになる。
 野党は問責決議された2閣僚が居座った場合、新年の通常国会の審議には応じない意向を決めており、このままでは政権は発足4カ月にして、早くも危機的状況を迎える。
 国民に語らずの泥鰌首相は、きれいごとを世界に振り撒いただけで終わることになるのか。5年で6人の首相入れ替わった体たらくは、世界の物笑いになったが、またもその続きが表れそう。
プロフィール

gatayann

Author:gatayann
尾形宣夫。
ジャーナリスト。世の中の様々な出来事を簡潔な言葉でまとめた日記です。タイトルは肩ひじ張らずに「ありのまま記」としました。

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本Webは私の2本のブログに続くものです。HPはhttp://bit.ly/hxZoUw、オフィシャルサイトはhttp://futenma.dtiblog.comです。あわせてお目通しをお願いします。

☆「運命の島 オキナワ」=副題「幸せは珊瑚礁の彼方に」(文芸社)
http://www.amazon.co.jp/%E5%B0%BE%E5%BD%A2-%E5%AE%A3%E5%A4%AB/e/B009PAT28C

1942年宮城県生まれ。
1967年中央大学法学部卒業。
共同通信編集委員室編集長・論説委員、編集委員室次長・論説委員を経て2002年11月定年退社。元共同通信社客員論説委員。
日本自治学会理事。政策情報誌元編集長。分権型政策制度研究センター(RCD)委員。
分権ジャーナリスト会(東京)。神奈川県鎌倉市在住。





(2011年8月10日~)


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