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報道の矜持はあるのか

3月15日(日)

 中国の李克強首相が全国人民代表大会(国会)閉幕後に北京で記者会見し、戦後70年の安倍首相の「談話」に厳しい牽制球を投げてきた。


http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM15H2O_V10C15A3MM8000/



これまでの中国の言い分を繰り返した内容だが、日本のメディアはこぞって李首相の会見を大きく伝えた。



私も、戦後70年の首相談話がなぜ必要なのか、今でも疑問に思っている。



安倍首相は「未来志向」の談話にしたいなどと言っているが、政権のやることなすことは、すべて「戦後レジームからの脱却」を完成させるため、「邪魔なもの」はすべて取り除こうというものだ。



歴史観などは、戦後生まれの安倍スタイルのものでしかない。



日本メディアが外国のニュースを大きく取り上げるのはいつものことだが、日本批判をことさら大きく取り上げてはいないか、という疑問を持つのは私だけではないだろう。



外国が日本をどう見ているかを伝えることは必要だ。が、日本の読者や視聴者にとって大手メディアが一斉に同じような批判記事を伝えるのは、いかがなものか。



横並び報道は日本のメディアの悪しき〝伝統〟なのだが、国内、国外ニュースとも、いまだにその習慣を直そうとしない。



まるで、日本批判を皆で紹介しているようなものではないか。



マスコミの「自虐報道だ」を批判する声は多いが、マスコミが伝える対日批判ニュースには、私も前から疑問を持ち物申してきた。


対日批判が大きく報道されれば、そのニュースを発信した当事者が「効果あり」と思うのは当然だ。逆に無視され続けばあきらめもしようが、日本の報道機関はいつも大きく取り上げてくれるから、発信者は楽なものだ。


例えば某国の1報道官の言い分に日本の官房長官がまともにコメントするなど、他国ではありえない。


中国の李首相の対日批判の矛先が安倍政権にあることは明らかだが、そのメディアが安倍政治にことのほか弱腰なのを見ると、自ら批判できないから「外圧」を利用しているのではないかとさえ勘ぐりたくもなる。


李首相の批判がニュース性がないとは言わないが、「同じような批判」ならば、扱いも小さくすべきだし、ボツにしてもいい。エディターにその度胸と、覚悟があればの話だが。


最近の報道批判を見ていると、新聞読者もテレビ視聴者もメディアが言うような「公正報道」「権力を監視する」媒体として、メディアを見ていないということだ。









プロフィール

gatayann

Author:gatayann
尾形宣夫。
ジャーナリスト。世の中の様々な出来事を簡潔な言葉でまとめた日記です。タイトルは肩ひじ張らずに「ありのまま記」としました。

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本Webは私の2本のブログに続くものです。HPはhttp://bit.ly/hxZoUw、オフィシャルサイトはhttp://futenma.dtiblog.comです。あわせてお目通しをお願いします。

☆「運命の島 オキナワ」=副題「幸せは珊瑚礁の彼方に」(文芸社)
http://www.amazon.co.jp/%E5%B0%BE%E5%BD%A2-%E5%AE%A3%E5%A4%AB/e/B009PAT28C

1942年宮城県生まれ。
1967年中央大学法学部卒業。
共同通信編集委員室編集長・論説委員、編集委員室次長・論説委員を経て2002年11月定年退社。元共同通信社客員論説委員。
日本自治学会理事。政策情報誌元編集長。分権型政策制度研究センター(RCD)委員。
分権ジャーナリスト会(東京)。神奈川県鎌倉市在住。





(2011年8月10日~)


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