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ナチス発言に表れた財務相の浅慮

麻生財務相の「ナチス発言」を知って、多くの国民は多分苦笑いしたのではないだろうか。


ドイツのワイマール憲法がいつの間にかナチス憲法に変わってしまった。


国民が知らないうちに。その手法を参考にしたらいいのではないか…


というのだから、恐れ入った発想である。


本人は4年前、自民党の総裁選に名乗り上げ、


例の秋葉原で若者たちに漫画カルチャーをおもしろおかしく語って喝采を浴びた、


あの感覚で憲法改正を茶化して見せたのだろうが、


その感覚たるや、あきれて物も言えない。


首相当時、演説や答弁で「漢字の読み間違い」で話題になったことは誰もが覚えている。


吉田元首相の孫という毛並みの良さは、並みの政治リーダーたちには垂涎の的だが、


軽口で言ったはずの今回の発言だが、中身がナチスともなれば世界は黙っていない。


参院選で完膚なきまでに負けた野党が一斉に飛びついたのは当然だが、


問題はそんな国内政局など足元に及ばないところに飛び火した。


米国の代表的ユダヤ人人権団体が時を置かずに批判声明を出し、


とかく歴史問題で注文の多い中国、韓国も批判コメントを発表した。


麻生氏の浅慮が招いた当然の反応なのだが、


当人はこれ釈明に努めているが、何を今さらである。


そういう趣旨ではないなどと言うのは、不規則発言をした政治家が決まって使う言葉だ。


麻生氏のナチス発言の背景に、ねじれを解消して揺るがない強さを構築した安倍政権の驕りはないのか?


政権幹部はもちろん「そんなことはない」と否定するだろうが、


「驕れる平家」の例を挙げるまでもなく、絶対的な力を持った政権は、


考えられないような不始末を往々にしてやってしまう。
プロフィール

gatayann

Author:gatayann
尾形宣夫。
ジャーナリスト。世の中の様々な出来事を簡潔な言葉でまとめた日記です。タイトルは肩ひじ張らずに「ありのまま記」としました。

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本Webは私の2本のブログに続くものです。HPはhttp://bit.ly/hxZoUw、オフィシャルサイトはhttp://futenma.dtiblog.comです。あわせてお目通しをお願いします。

☆「運命の島 オキナワ」=副題「幸せは珊瑚礁の彼方に」(文芸社)
http://www.amazon.co.jp/%E5%B0%BE%E5%BD%A2-%E5%AE%A3%E5%A4%AB/e/B009PAT28C

1942年宮城県生まれ。
1967年中央大学法学部卒業。
共同通信編集委員室編集長・論説委員、編集委員室次長・論説委員を経て2002年11月定年退社。元共同通信社客員論説委員。
日本自治学会理事。政策情報誌元編集長。分権型政策制度研究センター(RCD)委員。
分権ジャーナリスト会(東京)。神奈川県鎌倉市在住。





(2011年8月10日~)


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